避難所生活

体育館を活用した避難所に行って来ました。
津波の被害が酷かった地域です。
入り口には自衛隊の皆さんが炊き出しの真最中
それぞれの県名をぶら下げたボランティアスタッフ
体育館の中には、日中だったので年配の方々と小さな子供たちがいました。
体育館の中は避難生活に疲れているのかとても静かでした。
震災から一ヶ月以上経っているのに未だに避難所で生活しなければならない現実がそこにはあります。
あからさまに不機嫌な態度を取る人やボランティアスタッフに不満を大声で告げる人もいました。
もちろん笑顔で談笑し、明るく挨拶してくれたり、話しかけてくれる人もいます。
避難所にはプライベートやプライバシーはありません。
体育館の中央に”更衣室”と書かれたテントが1つあるだけ
あとは床に直接小さい布団がしいてあり外部の人間や他人から24時間丸見え
段ボール箱で布団の周りを囲ってあるが立てば丸見え
1時間位の滞在で感じたんですが、何しろ気を使います。
一日中他人に見られて生活するのはもの凄いストレスだと思います
体育館の中で雨風しのげるかも知れませんが視線も遮ってあげた方が良いと思います。
テントを体育館の中に立て、談笑スペースやコミニュティスペースなどを設置すれば環境はかなり改善されるはずです。
テントと言えばコールマンもしくはキャプテンスタッグ辺りでしょうか?
嫌らしい話ですが、今のタイミングで被災地にテントを寄付すればもの凄い宣伝効果に繋がるし本当に感謝されると思います。
関係者の方々まで声が届きましたら是非ご協力お願い致します。

旅の記憶

月曜日の夜に山梨を出発。
福島県に1泊して宮城県に2泊。
3泊4日で色んな事を考えさせられました。
3/11から色々な事を考えて自分なりの答えは出ていたつもりだったんですが行ってみて実際に滞在してみて初めて気付く事や感じた事がありました。
連日TVやメディアで報道されている震災の出来事。
山梨に住んでいる自分にとっては他人事
同情したり悩んだりして今後予想されている東海沖地震に不安を抱いたり
夏場に計画停電が来たらどうしよう?
福島の原発周辺は再建や復興は絶望的だ。
放射能は本当に今の対策で大丈夫なのか?
海産物や農作物は食べても良いのか?
毎日この程度の思考である。
そんな中最終日の4/21
津波の被害が甚大だった石巻の被災地に行った際
避難所の目の前、歩いて30秒の場所のコンビニが営業していました。
立ち寄って見ると
“本日オープン”
とデカデカと貼ってはりました。
道中至る所に瓦礫の山があり目の前のマンションにも瓦礫が山積みにも係わらず
店長さんがお店の前を一生懸命掃除していました。
『開店おめでとうございます!素晴らしい品揃えですね』
と告げると
『再開は悩んだんですが、地元のお客様からの強い要望に励まされ何とか今日開店する事が出来ました』
と満面の笑みで答えてくれました
被災地ど真ん中の経営者がここまで力強く笑顔で答えてくれた事が衝撃でした。
山梨に住んでいる自分が悩んだふりをしている事が恥ずかしくなりました。
石巻の経営者はみんな前を向いているんだと思います。
閉まっているお店の方が少なかった様に思えます。
津波の被害を受けたイオンやマクドナルドなども20日からようやく営業再開出来たそうです。
“復興”と至る所に掲げられた目標に向かって街全体がもの凄いスピードで一丸となって立ち向かっている感じを体感しました。
被災地も被災地じゃない地域も関係なく、経営者の皆さん、仕事をしている全ての社会人の皆さんは今まで以上に一生懸命に
何一つ遠慮や自粛などにとらわれず、全力で営業する事が復興への一番の近道になる事を教えられた気がしました。
宮城県は凄い。